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クレバーになる

「そこは、あなたがクレバーになって」

と、なだめられることが時々ある。
言い争っても仕方ないから、
お互い意地を張っても意味がないから、
自分から下りたほうが賢いですよ。
そんな意味で使われることが多い。

それって、相手を見下すみたいじゃないかな。

言い争っても仕方ない相手、というのが
もぅすごい酔っぱらいとか、子どもとかなら
仕方ないと私も思う。

でも、相手が自分の意見を述べている人ならば、
その主張に対して、こちらの主張や意見を述べるのは
当然のことじゃないかと思う。
言い争いたいわけじゃないんだ。
ちゃんと意見を述べあいたい、と思う。

なかには話し合いたいんじゃなく、「話したい」だけの人もいる。
こちらの意見は必要ない、という場合。
そういう相手としてたまたま選ばれたのなら、
そして、立場的に聞くべきだったり、聞かなきゃまずいな、と
いう相手だったのなら、聞くこともある。なんとかクレバーに。

「はぁ、そういうこともあるんですね」
「そういう考え方もありますよね」

否定もせず、肯定もせず。
でも、そうするときは、心のどこかに諦めがある。
意見を言えない、ということは、
この人とわかりあえないということだから。
この人とわかりあえなくても構わない、と思うときだから。

クレバーにならなければいけない関係は
できればあまり作りたくない。
大事に想う人との間には、特にそう。
仕方ないや、っていう諦めを持ちたくない。

クレバーになれない場面は日常にもよくあって、
もう話し合っても腹がたつだけ、とか
向こうが引かないならもういいや、というとき、人はつい

「はいはい」

と言ってしまうみたいだ。
それが時には「火に油」になってしまう場合でも。
実際、「はいはい」と言われるとカチンとくる。

これは相手を見下した言葉のようだけれど、
見下してますよ、と言下に示してしまうのは
やっぱりクレバーじゃない、と思う。

でもまあ、そこが、人間っぽくてイイジャナイデスカ。
by onlymoonshine | 2006-06-12 18:20 | moonless
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