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ラジオ

午前中、家でラジオを聴きました。
車の中ではいつもFMをかけているんだけど、
家で聴くのは久しぶり。
先月亡くなった米原万里さんの追悼番組です。

昨年11月に放送されたという番組のアンコール放送。
米原さんは柔らかな落ち着いた声で話していらっしゃいました。
同時通訳という仕事のイメージや、
ユーモアを交えながらも辛辣な切り口のエッセイから、
もっとピシリとした声の方かと思っていました。
亡くなった方の声がラジオを通して、
こんなふうに柔らかに届いてくると
なんだかやっぱり米原さんがまだどこかにいるような
気持ちになってしまいます。
時折入るアナウンサーの解説で、あ、と現実に引き戻されて。

本でも読んだエピソードなんだけれど、
「裸の付き合い」のくだりでは、思わず笑ってしまいました。
これは日本の外務大臣と、ロシアの外務大臣の
通訳を務めた時の話。

日本の外務大臣から前もってもらった原稿には
ロシアの外務大臣と「裸の付き合い」をさせて頂いた、
という一文が入っていたのですが、もちろんロシアにそんな言葉はない。
そこで、「うちとけた楽しいお付き合い」というような言葉に
代えても良いですか、と米原さんは尋ねたのですが、
「それはだめだ。ぜひ『裸の付き合い』を直訳で」との答え。
でも、そんなことを言ったら外国人記者達は失笑必至。
男同士の裸の付き合い、って!

仕方なく米原さんは日本の外務大臣に、
「実はあのロシアの外務大臣には、男色の噂があるんです。
もしも『裸の付き合い』を直訳すると、
それなりの解釈をされてしまいますけれど、
それでもよろしいですか?」
と言って、なんとか直訳をやめてもらったのだそうです。

ちょっと困ったように笑いながら、エピソードを披露する米原さん。
こんなふうに話しながら、
まわりの人々を楽しませていたんだろうな、と
彼女との時間を過ごした人々を羨ましく思いました。


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by onlymoonshine | 2006-06-28 14:21 | half moon

犯罪の心理

最近、立て続けに
過去起きた事件のドキュメンタリー小説を読んでいる。
以前も、デアゴスティーニだったか隔週で発売される
「マーダーズ・ケース」をずっと購読していたけれど、
犯罪が起こる過程と、犯罪に繋がってしまう心理というものを
知りたい気持ちが強い。
やりきれない気持ちになる事件が起こった時は特にそうだ。

子どもと向かい合う仕事をしていると
罪を犯した人のことを
「あんなやつは人間じゃない」
という言葉には頷けなくなる。
犯罪者もみんな人間だし、子どもだった時代がある。
自分の可愛い子どもが犯罪者になるかもしれない、なんて
誰も考えたくはないことだろうけれど、
罪を犯す可能性はたぶんみんなが持っているものだ。

ある特殊な人だけが毒の種を持っているわけじゃない。
わざわざ「良心」なんて言葉があるくらいだもの。
良心なんて、きっと心の一部にすぎない。
それぞれの心にある毒が咲いてしまう場所と
咲かせてしまう養分があって、
そして、種にもきっといろんな種類があるから
何がどう作用して花を咲かせてしまうのかは
一概に言えないことだ。

自分のなかの毒と向き合うのは怖い。
そっちに飲まれてしまいそうな気がして。
でも確かに、私は毒を持っていて、そのありかも大体わかる。
もしかしたら、もっと深いところに
隠れている毒もあるかもしれないんだけれど。

それを咲かさないで来られたのは
偉いことでもなんでもなく、たまたまそうして来られただけだ。
そして、これからもそうしていられる、と断言できるほどに
私は自分を信用していない。
毒を持っている花はなかなか強くて、根絶やしにするのは難しい。




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by onlymoonshine | 2006-06-19 18:05 | moonless

エチュード

今日のレッスンは “エチュード”。
練習用の短いお芝居、のようなものです。

二人組になってもらって、3つのキーワードを入れたお芝居を
創ってみてください・・・というのがテーマでした。
キーワードは
「待って」と「やめて」と「馬鹿じゃないの」。
男性の場合は「待てよ」、「やめろよ」、「馬鹿じゃないの」です。

やっぱり多かったのはカップルの喧嘩やモメゴトでしたが、
そのなかで女の子二人組のエチュードは・・・。

(以下再現)

妹が姉の部屋に入って、机の上にある置物をいじっている。
そこへ入ってくる姉。

姉「ちょっと!何してんのよ、やめて!」
妹「いいじゃない、見せてよ」
姉「勝手に触らないでよ!」

取り合ううちに置物が落ちて割れてしまう。

妹「あっ!」
姉「なにやってんのよ、馬鹿じゃないの?!」

ドアに向かって無言で猛然と逃げる妹。

姉「待ちなさいよ!」(引き止める)
妹「離してよ!」
姉「あんた、人の大事なもの壊して、」
妹「いーじゃん!私のじゃないし!!」

妹、再びドアに向かって猛ダッシュ。そしてドアの外で

妹「うわぁ~ん!!(泣く)」

(再現終了)

はぁ?・・・なんだ、この妹は?
「いーじゃん、私のじゃないし」って、
私のじゃないから良くないんだよね?
そして・・・「うわ~ん!!」。その泣きの意味は?
泣きたいのは、この場合お姉ちゃんである。

指導するのも忘れて、ポカーンとしてしまった私。
演技以前に日本語がオカシイ。なんだかすごく不条理。
でも、妙にその妹のチンプンカンプンな演技にハマってしまい、
「ごめん、もう一度見せてくれる?」
とリクエストした私の前で、もう一度同じように不条理ドラマが再現された。
いや、もう・・・二度目は妹の無言猛ダッシュくらいから笑いが止まらず

妹「いーじゃん!私のじゃないし!」

には「よくねぇよ!!」と激しくツッコミながら見させて頂きました。
でも、一番笑ったのは、
「ね、あなたはお姉さんの大事な置物を壊したんでしょ?」という
私の問いにその妹役が答えた
「え?作文です」という言葉。

それにはお姉さん役の子も「うそ!ガラスの置物って言ったじゃん!!」と
唖然としておりました。
勝手に設定変えるなよ、妹。でも・・・笑ったわ。


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by onlymoonshine | 2006-06-18 18:17 | half moon

のもけつおのきし

車の横に書いてある文字。

あれってなんで逆に、というか前から
つまり運転席から後部に向かって読むようになってるんでしょうね。
横書き文字だから、つい左から読んでしまう。

子どもの頃、「くゃにんこ」って書いてある車が
不思議でしかたなかったなぁ。
くゃにんこ。くゃにんこ。
繰り返すとなんかオモシロイ。

「のもけつおのきし」は、
今日スーパーの横に停まってた業者さんの車です。
「四季のおつけもの」。
やっぱり左から読んじゃうなぁ~。


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by onlymoonshine | 2006-06-17 18:49 | half moon

バランス

「最近、アニーってスゴク元気じゃない?」
と、言われました。
すると、その隣にいたひとが、

「そりゃ、今よっぽどシンドイんだよ」
と、言いました。
わはは。なんていうか、もう、スルドイですな。

へこんでいたり、しんどかったり、悲しいことがあったりした時、
気持ちのバランスを取ろうとして、明るく振る舞おうとすることって
ないですか?
それは周囲にそういう顔を見せたくない、ということだけじゃなくて
そうしてる方が楽になる、というか、
そう振る舞うことで自分もそんな気になってくるような。

以前、なにかで読んだ記憶があるんですが
「無理に作った笑顔でも、脳は普通に『笑ってる』と認識する」
らしい。
笑うというのは非常に体に良いことなので、
たとえつくり笑顔でも、ムゥッとした顔してるよりはマシだと。

そんなことをいちいち考えてるわけじゃないんだけれど、
へこんでいる時に明るく振る舞う、というのは
もしかしたら自分のココロを守ろうとする習性、なのかもしれません。
ただし、私の場合は、
例えば平常が50で、へこみ度マイナス30の場合、
そこに明るさをプラス50してしまうようなんですね。

(50-30)+50=明度70

マイナス分だけ明るくなれるようにはなってないらしい。
これが「最近スゴク元気」に見えるというからくりなんですねぇ。
バランスって難しい。

でも、明るく振る舞うことに限らず、
「振る舞い」というのは気持ちのうえでとても大事なんですよね。

ピシリと背すじをのばす。
それだけで気持ちがちょっと引き締まる。

たとえば服装でもそうで、
私は男の人がきちんとスーツを着てるのを見ると結構ホレボレします。
いつもはラフな格好でいい。
だけど、ここぞという時にスーツが決まるひとは素敵。
女の人でも、着物姿の振る舞いや、
柔らかなドレスを着たときの振る舞いは
やっぱりTシャツとジーンズのときとは違ってくるし。

微妙なアンバランスが素敵なときも、もちろんあって
それがセクシーだったりもします。
でも、これは本当に上級の技だよなぁ、と思う。
たとえば、ちょっとネクタイをゆるめるところは素敵、だけれど
ゆるめすぎちゃうとダラシナイおじさんみたいになっちゃうし、
女の人のセクシーも、ハシタナイのとは別物だし。
計算されたアンバランスなんですよね。

やっぱりたまにはスカートはかなきゃな、と思う
最近ジーンズばかりの私。
女装の趣味を持ってるひとに聞いたんですが、
「女らしい格好をすると、優しい気持ちになる」そうですよ。

そのひとは普段はバリバリに男っぽい現場で仕事をしてるんだけど、
やっぱりそこでは荒々しい声を張り上げる時もあるし、
そういう自分にまたイライラしたりもするんだそうです。
ところが、女装をすると
「まあ、そんなことでいちいち怒らなくても」
って気持ちになれるんですって。

そういうバランスのとりかたもあるんですね。
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by onlymoonshine | 2006-06-17 13:44 | crescent moon

ながら族

「ながら族」って、今でも言うんだろうか。

音楽を聴きながら、仕事をしたり
テレビをつけながら、本を読んだり。
「ながら族」という言葉が流行った頃は、
たしか深夜放送を聴きながら勉強する学生のことを
言ったんだと思う。

私は「ながら族」になれなかったし、今もなれないみたいだ。

深夜放送を聴いていた頃は、
勉強そっちのけでラジオを熱心に聴いていた。
今も、買ってきたCDをかけながら仕事しましょう、なんて思っても
2曲目以降からは全然耳に入らずに
いつのまにかCDが終わっていたりする。

あれ?終わっちゃった?もう一回かけましょう。

それでも、また2曲目以降が記憶にない。
電気代がもったいない、という結果だけが残る。

家事というのは、効率よくこなすために「ながら力」が欠かせない。
お料理なんかは特にそうで、
ほとんどの主婦は煮物をしながら薬味を刻み、
サラダの野菜を洗いながらグリルの火加減に気を配っている。
温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、
歯触りもしゃきっと、効率よく料理ができると気分もいい。

でも、さっき、
お風呂のお湯をためながら、ジャガイモの皮をむきながら
ついでにちょっと考え事をしてしまったら
ハッと気がついた時にはお湯がじゃあじゃあ溢れていた。
多すぎるお湯をバケツに汲んで洗濯機へ移しながら、
これじゃかえって効率悪いじゃないか、とブツクサ言う。

やっぱり、「ながら族」は私に向かないんだわ。

そう思いながら、カレーを煮ながら
ブログを書いている懲りない私。
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by onlymoonshine | 2006-06-14 18:47 | half moon

クレバーになる

「そこは、あなたがクレバーになって」

と、なだめられることが時々ある。
言い争っても仕方ないから、
お互い意地を張っても意味がないから、
自分から下りたほうが賢いですよ。
そんな意味で使われることが多い。

それって、相手を見下すみたいじゃないかな。

言い争っても仕方ない相手、というのが
もぅすごい酔っぱらいとか、子どもとかなら
仕方ないと私も思う。

でも、相手が自分の意見を述べている人ならば、
その主張に対して、こちらの主張や意見を述べるのは
当然のことじゃないかと思う。
言い争いたいわけじゃないんだ。
ちゃんと意見を述べあいたい、と思う。

なかには話し合いたいんじゃなく、「話したい」だけの人もいる。
こちらの意見は必要ない、という場合。
そういう相手としてたまたま選ばれたのなら、
そして、立場的に聞くべきだったり、聞かなきゃまずいな、と
いう相手だったのなら、聞くこともある。なんとかクレバーに。

「はぁ、そういうこともあるんですね」
「そういう考え方もありますよね」

否定もせず、肯定もせず。
でも、そうするときは、心のどこかに諦めがある。
意見を言えない、ということは、
この人とわかりあえないということだから。
この人とわかりあえなくても構わない、と思うときだから。

クレバーにならなければいけない関係は
できればあまり作りたくない。
大事に想う人との間には、特にそう。
仕方ないや、っていう諦めを持ちたくない。

クレバーになれない場面は日常にもよくあって、
もう話し合っても腹がたつだけ、とか
向こうが引かないならもういいや、というとき、人はつい

「はいはい」

と言ってしまうみたいだ。
それが時には「火に油」になってしまう場合でも。
実際、「はいはい」と言われるとカチンとくる。

これは相手を見下した言葉のようだけれど、
見下してますよ、と言下に示してしまうのは
やっぱりクレバーじゃない、と思う。

でもまあ、そこが、人間っぽくてイイジャナイデスカ。
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by onlymoonshine | 2006-06-12 18:20 | moonless

餃子パーティー

とあるブログを検索したんですよ。

エキサイトへ行って→タイトルにマークして→タイトルを入力。
教えてもらった通りにやってみたんだけど
ダメだったんです。

あれ?おかしいなぁ。

書いてもらったタイトルの「ー」が「~」なのでは、と試したり
ひらがなをカタカナに、カタカナをひらがなに、と
いろいろやってみたんです。
それでもまったくヒットしません。

こうなると意地になるじゃないですか。

検索でマークするのは「タイトル」の他に
「投稿内容」と「タグ」がありました。

ひらめいたね。

うちでは今度、餃子パーティーが催されるのですが、
そのきっかけとなったのが、「とあるブログ」に書いてあったという
手作り餃子の記事だったのです。

ふふふ。ヒット間違いなし。
「投稿内容」ボタンをマークし「餃子パーティー」と入力。そして検索。

出た。大ヒット。というか、ヒットしすぎ。

世の中でどれだけ大勢の人が
餃子パーティーを企画しているのかを思い知る私。
それでも私は餃子パーティーの波をかき分けかき分け、
目指すブログを探しましたよ。ズンズンズンズン。
アニーのずんずんブログ調査。
いや、週刊文春読んでないとわかんないんですが、
ホリイのずんずん調査、というのがあるんで。

で、結局。

みつかりませんでした!わぁーん!!
今度またちゃんと教えてもらおう。

まあ、そんなわけで私も今日のタイトルは「餃子パーティー」。
餃子パーティー、で検索するとここも出てくるわけですね。
ふふふ。
別になんの意味もありませんが。
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by onlymoonshine | 2006-06-11 15:20 | moonless

ハンバーグになります

先日、フランチャイズのハンバーグ屋さんで
ごはんを食べた時のこと。
注文した品が運ばれてきた。

「こちら四川風麻婆ハンバーグになります

・・・えっ、今から?
じっとプレートの上をみつめたが
ハンバーグがそれ以上変化する様子はなかった。

なります。それは板橋区の地名。

「こちら四川風麻婆ハンバーグに“成増”」

いや、そんなもの付け合わせに出てきたらまさにビックリ。

「なります」はやめた方がいいよね。だって、
ハンバーグになるのはひき肉ですから。
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by onlymoonshine | 2006-06-09 17:19 | moonless

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朝帰りした。

暗い店の中から外に出ると
昨夜の強い風はやんでいて、小雨模様。
空気は明るく澄んだホワイトグレイだった。

車のほとんど走っていない道を行くのは気持ちいい。

家に戻ってベッドにもぐりこみ、
救急車の音で目を覚ましたのは
もうたぶんお昼に近かったのだろう。

救急車の音が通り過ぎていくのに耳を澄ます。

と、その後に訪れたのは音のない時間だった。

車の走る音も、雨の音や風の音も、
すぐ横の公園で鳥が鳴く声も人の声も
なんにも聞こえない。

世界がからっぽになっている、と思った。
それでも、少しも寂しくはなかった。
からっぽの世界のなかで、布団にくるまって
まぶたの向こうにホワイトグレイの光を感じながら
からっぽの世界の
聞こえない音を聴いていた。

世界が動きだす前の時間。
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by onlymoonshine | 2006-06-09 16:57 | crescent moon