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Music of Heart

最近、DVDの感想ばかり書いてる気もしますが。

久々にメリル・ストリープを観ました。
やっぱりこのひとの存在感ってすごいね。
そして、バイオリンって素敵ね。

バイオリンというと、どうしても
お嬢様やお坊ちゃまが嗜むもの、というイメージにとらわれますが、
それはアメリカでも同じようで、
でも、この映画はスラム街の子ども達にバイオリンを教える女性の
実話に基づく物語。

映画を観ていて、悲しくて泣く、とか、せつなさに泣くのは、
歳を重ねるとともに涙もろさも倍増してきた私には
よくあることなのですが、
この映画では「感動」の涙というものを久々に味わいました。
もう最初の発表会でボロボロでした。

そんな感動のなかでも、ふと冷静になってしまったのは、
夫と別れて子ども2人を連れ、スラムの街へ引っ越してきた主人公が
10年後、息子たちのいたずらで交際相手募集のコーナーに
名前を載せられてしまった時。

「いったいなんて書いたの?」と、問いただす母。
すると、息子達は
「独奏に疲れた三十代後半の女性と合奏する勇気のある方。
 バイオリンが魂をみたし、ラザニアが胃をみたす。
 ・・・洒落てるでしょ?」
と、言うのですが・・・・。

ちょっと待て、と。三十代後半?
ってことは10年前に旦那さんと別れた時は
二十代後半ってことですよね。

それは・・・いくらなんでも無理があるだろう、メリル女史。

まぁ、そんなツッコミ部分もございますが、良い映画でした。
お薦めです。


ついで、と言ってはなんですが、
ショーン・ペン(またかよ)と愛妻のロビン・ライト・ペンが共演した
「She's So Lovely」も観ました。

イカレてました。ええ。
破滅的なほどの愛、運命の恋ってやつですね。
ショーン・ペンは壊れた役がよく似合う。

「大変だ。地球はコンピュータと7人の女に支配されている。
 赤い髪、緑、青、黄、紫、橙の髪、そして・・・ハゲの女だ。7人だろ?」

色の順番は微妙ですが、最後の無理矢理な「ハゲの女」に笑いました。
「パリ、テキサス」の主役だった俳優さんも良かった。
ま、でもきっとワクワク・ハラハラ・ドキドキ好きな旦那さまが観たら
「え~・・・なに、この終わり方」と言いそうな話。
一人で観て正解でした。
だって壊れてるんだからさ。ムチャクチャですよ、それは、ねえ。
でも、そういう愛もあるってことだ!
 
映画を見終わったあとで、
「特典映像」の日本語版予告編というのを観たら、その最後に

「キレた2人の 純な愛」

というナレーションが入りました。
そう言ってしまえば、そうなんですけどね。
でも、その一言で語ってしまうって、どうなんでしょう。
映画の邦題っていうのも、なんでやねん、なタイトルがよくありますが
予告編にもあるんだな、こういうの。
by onlymoonshine | 2006-07-27 19:43 | half moon
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